2010年9月18日土曜日

政治・経済の学習の題材が満載のこの時期

民主党代表選挙は,菅氏の圧勝に終わりました。
世論を味方につけて勝利を勝ち取ったといったところでしょうか。
「総理大臣がころころ代わるのは好ましくない」「政治と金の問題については,クリーンであらねばならない」といった世論の声が多かったようですが,確かにその通りだと思います。
そういう意味では,市民の意思が反映されたという見方ができるかもしれません。

しかし,私の中には,次のような疑問が残ります。

政治のプロである国会議員からの獲得票はほぼ互角,勝敗を大きく分けたのは,党員・サポーター票でした。
投票前は連日特番が組まれ,選挙戦の様子が報道されていました。その中で,党員・サポーターの声を聴いていると,候補者の人柄や選挙戦法,いろいろなしがらみなどといった声は聞こえてくるのですが,肝心の政策についての意見はほとんどありませんでした。

このような状況で,一票(1ポイント)を投じるのか・・・,と思いました。
もちろん,候補者の人格や特性も大事です。人の上に立って人を動かすことによって,国を動かしていくのですから。
ただ,彼らは政治家です。日本社会が抱える,直面する問題を,どのような政策によって改善・解決していくのか,具体的に示し,人々にイメージさせることができるのか,それこそが最も大事なことだろうと思います。

逆に言えば,選ぶ側つまり私たち市民が,政策で人を選べるように,成長しなければならない,ということになります。
党で,人で,しがらみで,一票を投じるような選挙民から脱却しなければならないと思います。

ある学者いわく,「国民は成長しないものである」と。
私は,そうは思いません。
歴史的にみて,政治や経済は,流れというものがありますし,多くの時間・人・費用等がかかる分,そうそう簡単に一気に変わるものではないでしょう。
しかし,個人の意識や意欲は,急に変えることができます。思い立ったら今日からでも可能です。

市民の意識改革こそが,政治を変え,経済を変え,日本を変えていくのだと信じます。

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