書店に行くと,売れ筋ランキング上位(ちなみに,今は暫定1位)に入っている本が,「池上彰の学べるニュース」です。毎週水曜日に放送されている番組+アルファをまとめたのが,この本です。
もちろん,私も毎週欠かさず視聴しながら録画しています。
この番組のよさは,大きく次の3つです。
1.旬な時事問題を扱っていて,しかも社会科の教材として使えるものが多い。
2.自分の誤った認識に気付くことができる。
3.ボードを使ったり実際の映像を交えたりと視覚的な工夫がなされ,分かりやすい。
昨日は3時間スペシャルでした。
日本銀行の役割やらアフガニスタンやら,生物多様性条約・・・盛り沢山の内容であったにもかかわらず,不思議なことに中身はしっかりと頭の中に残っています。
それに,「目から鱗」の話がいくつもあり,自分自身が少し知的に高まったような気がして嬉しくなりました。「よし,次回も確り視聴するぞ」とやる気が出てきました。
分野やジャンルを問わなければ,知的欲求というものは,例外なく誰にでもあるものです。
その知的欲求が満たされ,自分自身が知的に高まったと思えることで,さらなる欲求なり追究心なり生まれてくると思います。
大人も子どもも同じです。
となれば,学校(教室)では,少なくとも社会科では,旬な題材,子どもが食いついてくるような題材を使い,知的欲求をくすぐり,ある程度満たしてやり,もっと知りたいと思わせるような授業を展開したいものです。
ここで,重要なポイントは,「自分はちょっと頭がよくなったなあ」と喜ばせることです。
人に物事を教えるということに関して,当番組に学ぶことが多い今日この頃です。
「将来のよき市民となるために必要な資質・能力を育成する」。これこそが社会科の使命であり,目標であることは言うまでもありません。 では,社会科教育,とりわけ初等教育段階の小学校社会科はどうあるべきなのでしょうか。どんなカリキュラムに基づいて,どのような授業実践を積み重ねていけばよいのでしょうか。 学習指導要領改訂期である今こそ,真剣に見つめなおさなければなければならないときだと思います。 この場で,有意義な情報交換ができれば幸いです。また,互いの考えを批判し合うことができれば,なお嬉しいです。なぜなら,批判し合うことによって,さらによりよいものが生まれると信じるからです。 キーワードは,市民,市民社会,社会科,小学校,小学校社会科です。
2010年9月23日木曜日
2010年9月20日月曜日
「学校ICT化論」と学力
近年,デジタル教科書の導入の検討が盛んに行われています。
既に,100校を越える全国の学校で試験的に導入,検証されているところです。
この件に関するシンポジウムの様子が,昨日の某新聞の一面に掲載されていました。シンポジストは,文科省関係者,ICT推進派の大学教授(もと小学校教諭),経済関係者,情報・数学関係の大学教授,そして教科書会社取締役。
それぞれの立場から,学校のICT化の必要性と危険性等について発言があり,ほぼ想定範囲内のものでした。
結論を一言で言えば,「適材適所」ということでしょう。
現代社会において,ICTの利便性,有用性,必要性について否定する者は,もはやいないといっても過言ではありません。
「国家の品格」の著者であり,このシンポジウムで基調講演を行った藤原正彦氏でさえ,ICTの存在価値は十分に認めるところのようでした。
ただ,いつも傍若無人に極論を言い放つ彼の言い分というか,考え方の面白いところは,学校に限定されない,もっと大きな教育という目で「ICT」を捉えているところです。
相変わらずの毒舌ぶりだったろうことは想像に難くないところです。
「コンピュータがどうこう言う前に,本。本に手をのばす子どもを育てれば,能力や意欲・態度が身に付き,結果としていじめや学級崩壊やさまざまな問題が解決するのだ」と。
当たらずとも遠からず,やはり藤原氏らしい論の展開で思わず笑ってしまいました。
シンポジストの方々の発言を読んで,子どもの学力について,社会との関係の中でもう一度捉え直す必要があると痛烈に思いました。
既に,100校を越える全国の学校で試験的に導入,検証されているところです。
この件に関するシンポジウムの様子が,昨日の某新聞の一面に掲載されていました。シンポジストは,文科省関係者,ICT推進派の大学教授(もと小学校教諭),経済関係者,情報・数学関係の大学教授,そして教科書会社取締役。
それぞれの立場から,学校のICT化の必要性と危険性等について発言があり,ほぼ想定範囲内のものでした。
結論を一言で言えば,「適材適所」ということでしょう。
現代社会において,ICTの利便性,有用性,必要性について否定する者は,もはやいないといっても過言ではありません。
「国家の品格」の著者であり,このシンポジウムで基調講演を行った藤原正彦氏でさえ,ICTの存在価値は十分に認めるところのようでした。
ただ,いつも傍若無人に極論を言い放つ彼の言い分というか,考え方の面白いところは,学校に限定されない,もっと大きな教育という目で「ICT」を捉えているところです。
相変わらずの毒舌ぶりだったろうことは想像に難くないところです。
「コンピュータがどうこう言う前に,本。本に手をのばす子どもを育てれば,能力や意欲・態度が身に付き,結果としていじめや学級崩壊やさまざまな問題が解決するのだ」と。
当たらずとも遠からず,やはり藤原氏らしい論の展開で思わず笑ってしまいました。
シンポジストの方々の発言を読んで,子どもの学力について,社会との関係の中でもう一度捉え直す必要があると痛烈に思いました。
2010年9月18日土曜日
政治・経済の学習の題材が満載のこの時期
民主党代表選挙は,菅氏の圧勝に終わりました。
世論を味方につけて勝利を勝ち取ったといったところでしょうか。
「総理大臣がころころ代わるのは好ましくない」「政治と金の問題については,クリーンであらねばならない」といった世論の声が多かったようですが,確かにその通りだと思います。
そういう意味では,市民の意思が反映されたという見方ができるかもしれません。
しかし,私の中には,次のような疑問が残ります。
政治のプロである国会議員からの獲得票はほぼ互角,勝敗を大きく分けたのは,党員・サポーター票でした。
投票前は連日特番が組まれ,選挙戦の様子が報道されていました。その中で,党員・サポーターの声を聴いていると,候補者の人柄や選挙戦法,いろいろなしがらみなどといった声は聞こえてくるのですが,肝心の政策についての意見はほとんどありませんでした。
このような状況で,一票(1ポイント)を投じるのか・・・,と思いました。
もちろん,候補者の人格や特性も大事です。人の上に立って人を動かすことによって,国を動かしていくのですから。
ただ,彼らは政治家です。日本社会が抱える,直面する問題を,どのような政策によって改善・解決していくのか,具体的に示し,人々にイメージさせることができるのか,それこそが最も大事なことだろうと思います。
逆に言えば,選ぶ側つまり私たち市民が,政策で人を選べるように,成長しなければならない,ということになります。
党で,人で,しがらみで,一票を投じるような選挙民から脱却しなければならないと思います。
ある学者いわく,「国民は成長しないものである」と。
私は,そうは思いません。
歴史的にみて,政治や経済は,流れというものがありますし,多くの時間・人・費用等がかかる分,そうそう簡単に一気に変わるものではないでしょう。
しかし,個人の意識や意欲は,急に変えることができます。思い立ったら今日からでも可能です。
市民の意識改革こそが,政治を変え,経済を変え,日本を変えていくのだと信じます。
世論を味方につけて勝利を勝ち取ったといったところでしょうか。
「総理大臣がころころ代わるのは好ましくない」「政治と金の問題については,クリーンであらねばならない」といった世論の声が多かったようですが,確かにその通りだと思います。
そういう意味では,市民の意思が反映されたという見方ができるかもしれません。
しかし,私の中には,次のような疑問が残ります。
政治のプロである国会議員からの獲得票はほぼ互角,勝敗を大きく分けたのは,党員・サポーター票でした。
投票前は連日特番が組まれ,選挙戦の様子が報道されていました。その中で,党員・サポーターの声を聴いていると,候補者の人柄や選挙戦法,いろいろなしがらみなどといった声は聞こえてくるのですが,肝心の政策についての意見はほとんどありませんでした。
このような状況で,一票(1ポイント)を投じるのか・・・,と思いました。
もちろん,候補者の人格や特性も大事です。人の上に立って人を動かすことによって,国を動かしていくのですから。
ただ,彼らは政治家です。日本社会が抱える,直面する問題を,どのような政策によって改善・解決していくのか,具体的に示し,人々にイメージさせることができるのか,それこそが最も大事なことだろうと思います。
逆に言えば,選ぶ側つまり私たち市民が,政策で人を選べるように,成長しなければならない,ということになります。
党で,人で,しがらみで,一票を投じるような選挙民から脱却しなければならないと思います。
ある学者いわく,「国民は成長しないものである」と。
私は,そうは思いません。
歴史的にみて,政治や経済は,流れというものがありますし,多くの時間・人・費用等がかかる分,そうそう簡単に一気に変わるものではないでしょう。
しかし,個人の意識や意欲は,急に変えることができます。思い立ったら今日からでも可能です。
市民の意識改革こそが,政治を変え,経済を変え,日本を変えていくのだと信じます。
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